蔚山大橋展望台 (韓国 蔚山)

(2017/11/25)

釜山の北方に位置する蔚山市内を流れる太和江にかかる蔚山大橋。その名前を冠した展望塔で、小高い塩浦山の丘陵に建つような立地のため、タワーの高さ以上に高さを感じる展望台だ。タワーの高さ自体は63メートルだが海抜は203メートルになる。近くには現代百貨店や現代造船所などがある。

駐車場は斜面にあるのでこの段々畑のような駐車場になっている。

駐車場からつづくなだらかな斜面の道路をひたすら塔へ向かって歩く。

ただこのタワー、アクセスが非常に面倒だ。地図を見ればわかるが、タワー横まで車でつけられない。駐車場は山の東側にある東区庁舎の横の駐車場に停車して暫く歩く必要がある。丘陵の上のため、坂を上らなければならず、1キロくらいは歩く必要があるので結構キツイ。

健康器具でおのおの時間をすごす老齢の人たち。こういう風景は日本では見られない。

ツアーや足の弱い人は来るまでタワー横の駐車場まで行けるようだが、ちゃんと確認用のゲートがある。タワーまでの山道はちゃんと舗装されているので歩きやすいのだが、いかんせん坂のため体力は使う。途中健康器具などがあり(韓国は公園などにはこの健康器具が高い頻度で設置してある)多くの人が利用していた。
この塩浦山は全体がハイキングコースとなっていて、多くの人がハイキングを楽しんでいた。

一階の部分は横に広がるフロアでここに資料館やギフトショップなどが入る。

この形は舟の舳先なのか、あるいは(蔚山は鯨漁で有名だったところだ)鯨のモチーフなのか。この形と突端を支える白い支柱を見ていると鯨をモチーフにしたという方が正しいのかもしれない。

タワーの1階はギフトショップと蔚山大橋に関する資料館、インフォメーションがある。エレベーターでは1階から4階までとなっていて、2階はテラスだがエレベーターでは降りられなかった。

フロアは4階に別れている。

1階のギフトショップの様子

資料館入り口。蔚山大橋の建設のお話やその部品などについて解説されている。もちろん日本語表記はないので何だかちんぷんかんぷん。

屋内展望フロアの様子。3階にあたる。

展望フロア3階の様子。双眼鏡などがある。さすがにここは空調がよくきいていた。

営業時間は10:00から21:00まで。入場料は無料だ。展望フロアは3階と4階だが、3階は室内展望フロアで4階は屋外展望フロアとなっている。展望台から見ると、巨大な工場が蔚山に多いことがわかる。海沿いの巨大な工廠は造船所で、特にこの町は現代グループの工場町で、現代ホテルや現代デパートなどと、現代グループだけで町が作れるほどなのがわかる。
先日、韓国でおきた浦項地震だが、浦項の町は蔚山市の北方の町だが、蔚山市内を回った感じでは地震の影響を感じさせるような被害の場所は見当たらなかった。まあ50キロ以上も離れているからね。

 

蔚山大橋展望台