(2018/05/04)
2018年の冬季オリンピックでスキージャンプの競技地として何回もテレビで見たであろう、ジャンプセンターのタワーだが、これは競技などで使われていない日は一般に公開されているということでこの展望台に向かってみた。
場所は平昌というソウルからは車で(高速を使い)2時間ほどの山奥にある。このオリンピック開催で急速に開発が進んだ場所らしくて、オリンピック後ということで町は閑散としている印象をどうしても受けてしまう。建物はいかにも急造のような雰囲気で新しいが、どこか雑な印象をうける建物が多い。また開発中(取り壊し中?)の建物も多く、この山間地にはあまりにも場違いな印象を受けてしまう。
自分たちはレンタカーでアクセスする。電車(KTX)でのアクセスはオリンピック時はよかったかもしれないが、今となっては駅からのアクセスが非常に大変なため(タクシーが走っていないので捉まえることが困難だ!)足は確保したうえで平昌の地を踏まないとにっちもさっちもいかなくなってしまうだろう。
平昌からのインターチェンジからはおおよそ車で10分ほど。小高い山の上にスキージャンプ台のあのテレビで見馴れたシルエットが映る。
駐車場は会場の前にあり、車を停めて一旦建物内に入る。建物内にはオリンピックのライセンシー商品の陳列や、スキーの歴史の展示などがなされていた。またおみやげ物やもこの建物の中にあった。
目的の展望タワーであるジャンプセンターにはここからはケーブルカー(ゴンドラ)で向かう必要がある。ケーブルカーにはまず乗車チケットを購入しなければならない。スタジアムの1階の外に面したところにチケット売り場があるのでそこでチケットを購入。このチケットでケーブルカーの往復とタワーの見学が可能。
ケーブルカーはものの5分ほど。小高い丘の上にたつジャンプタワーの足元あたりに到着。ここにも小規模だが駐車場があり、おそらくケーブルカーに乗らなくてもこの場所までは来ることができるのだろう。駐車場では2018冬季オリンピックのキャラクターだったスフォランとバンダビの像がお出迎え。
ジャンプタワーの足元あたりから見上げたところ。タワーの中間付近からジャンプ位置へブリッジが伸びているのが判る。展望デッキ部分の丸いドーナッツ形の部分は競技の監視センターみたいなところにあたるのだろう。
タワーの中間付近からジャンプ位置へのブリッジへ渡ったところ。この日は風が強く(山間だから風が強い日が多いらしいが)、風に煽られてまともに立っていられないほどだった。本当にこんな場所で競技ができるとかと思うほどだ。風が止むことはあるのか、ここは。
外のジャンプ台を見たらまたタワーに戻って、エレベーターでジャンプラウンジへ。このラウンジが外から見たら円盤部分にあたり、屋内外の展望デッキを備えた部分になる。
展望デッキ内はカフェ、記念撮影ブース、スキージャンプのスーツ展示などがある。またケーブルカーのタイムテーブルも掲示されているので、帰りの時間を見計らいながら見学するとよい。
展望デッキは屋内と屋外に分かれていて、屋外に出れば、先ほどのブリッジと同じく平昌の強い風を感じることができる、といか飛ばされそうだ。

ジャンプセンターからスタジアム方面を眺めたところ。スタジアムはサッカーなどでも利用されるらしい。遠くの山に風力発電の風車が見て取れる。この地域が風が強いからだろうが、よくこんな風のつよい地域でジャンプ競技とかやるな、とも思ってしまう。
この一帯では最も高いタワーで、見晴らしは最高だ。山間にありながらはるか遠くまで見渡すことができる。周辺に建物がないので町の風景を楽しむというよりは自然の大パノラマを楽しむといった用途だろう。
このジャンプセンターは競技などが行われている場合は一般公開はされないので、冬季よりは夏季に訪れたほうがよいだろう。冬のあたり一面銀世界の風景も見てみたい気はするが。
アルペンシアスキージャンプセンター