ビテクスコフィナンシャルタワー (ベトナム ホーチミン)

(2018/08/13)

ベトナムのホーチミンにある2018年現在唯一の高層タワーの展望台をもつビテクスコフィナンシャルタワー。その特異な形状からホーチミンのアイコンとしても登場することが多い。ホーチミンはベトナム戦争以前の南ベトナム統治時代以前はサイゴンという名前で、このタワーの展望デッキの名前はそこからとってサイゴンスカイデッキと呼ばれる。

場所はベンタイン市場や市民劇場、人民委員会庁舎、マジェスティックホテルなどの観光スポットに近く歩いていける距離のため、アクセスも各ホテルから近く、とてもよい立地にある。オブサベーションデッキの入り口はショッピングモールとは別に1Fに設けられていて、サイゴンスカイデッキの看板がでかでかと掲げられているので始めての人でも問題なく入り口は判るだろう。

展望フロアは広々としていて清潔感もある。ここがホーチミンということを忘れてしまいそう。

1F入り口すぐのチケットカウンターでチケットを購入したらエレベーターで展望デッキへ向かう。ここはチケットカウンターのすぐ近くにエレベーターがあって、そこからストレートに展望デッキに向かうシンプルな導線。

展望デッキフロアにあった展示スペース。中は民族衣装(アオザイ等)の展示がなされていた。

展望デッキフロアに掲げられていた世界の象徴的なビルTOP20なる掲示板。どこの調べかはわからないがビテクスコフィナンシャルタワーは5位らしい。日本からは10位にコクーンタワーがランクインらしい。

展望デッキには展示スペース他、タワーによくある、世界のタワーみたいなコーナーが用意されていた。
ビルの外観からわかるようにビルの断面は楕円形状になっていて、展望デッキも楕円形状のデッキとなっている。周囲は全てガラス張りとなっているので360度外観を楽しめるようになっているのは素晴らしい。地上178メートルからの展望はホーチミン市内を広く見渡すことができ、このタワーが市内でいかに突出しているかがわかる。スカイデッキは49階部分にあり、その上には50階がカフェ、51階がレストラン、ここのビルの特徴でもあるヘリポートは52階部分になっている。

タワーの南側に建設途中で放棄されたビルがドンと構えている。景観上問題になっているらしいが、結構前からこの状態なのでこのまま朽ち果ててゆくのだろう。

サイゴン川を挟んで。サイゴン川の対岸は開発が進んでいないことがわかる。しかし河の水の色は本当に土色だ。近くに寄って見てもやはり土色をしている。

南側の眺望。手前の赤い屋根の四角い建物はベトナム中央銀行。画像では見切れて出ていないが左側に朽ちたビルがある。

奥に一際高いビルが見えるが、これがランドマーク81。2018年8月現在建設中ということだが、下層部は一部すでに開業している。ただし、現在展望デッキはないようなので実質ホーチミンで訪れることができる最も高い建物はこのビテクスコフィナンシャルタワーということになる。

タワーから西側の眺望。右手の黒くて高いタワーがサイゴンセンター。プールが見えるが、サイゴンセンター内のセドナホテルのプール。その奥に赤黒い屋根の低層の四角いたてものがあるが、それがベンタイン市場。

北西側の眺め。右手前の白い2棟のたてものがシェラトンホテル。左手側には人民委員会庁舎も見える。シェラトンの奥に東京タワー形状の建造物が見るが、これはテレビ塔らしく、ただし展望デッキは備えていないらしい。

2018年中に完成予定とされているが、現在建設中のランドマーク81はこのビテクスコフィナンシャルタワーを高さのうえで抜いてベトナム一の高さとなる予定だ。もちろんこのビルもデッキから望むことができるが、すこし遠い場所にあるため、ビル影はちゃんと確認はできるがこのビルより高い感じがあまりしない。

ビテクスコフィナンシャルタワー