(2016/11/25-27)
25日（金曜）から27日（日曜）にかけて、弾丸気味な韓国、ソウル旅行に行ってきた。
今回の目的はしばらくソウル行ってないので（年始以来）旅行の虫が疼いたのと、最近ニュースとなっている大規模デモを見てみたいという２点。これまでの感じだと衝突とかは無さそうだから平和的に運営されるだろうな、と想像していたが、何が起こるかわからないのでとりあえず服装やあまり中心部までは行かないというような心がけをして向かった。
今回利用した空港会社はＪＩＮＡＩＲ、韓国のＬＣＣ。利用は今回が初めて。
席は狭いし、エンターテイメントはないし（有料のオプションはあり）そこらへんはＬＣＣだが、途中軽食がでるのと、水が提供されるのはうれしい。特に水はペットボトルを機内持ち込みすると必ず余るのでうれしいサービスだった。
今回は行きが金曜の夜便で到着したらホテルでそのまま休み、翌日の土曜日午前中は市中観光を行い、午後からデモの周辺を散策した。
上の写真は６時ごろのソウル市庁前広場のところの集会の様子。巨大なスクリーンが設営されており、広場には多くの人があつまっていた。この日、ソウルは悪天候の予報だった。午前中から雪がちらつきはじめ、昼過ぎから結構な大雪となった。しかしそれも３時過ぎくらいからはおさまってきて、日没の頃には気温は寒いままだがとりあえず雪は止んだようだった。
デモはソウル市庁前広場のあたりから光化門前までの大通りを埋め尽くすかのようにひろげられており、さらにそこに通じる横道もデモの人たちで溢れかえっていた。上の写真は光化門広場から鐘路１街にはいったあたりのところ。既に人が多くて歩くのもままらなない。この日（２６日のデモ）では青瓦台近くまでデモ隊がせまったというから、先頭からは１キロ以上離れているはずだが、それでもこの人混み。年末のカウントダウンなんか目じゃないほどの混みようだった。
ソウル市庁広場から光化門方面を撮影した写真。向こうの向こう側まで人で埋め尽くされているのが判る。前に進むのも大変だった。
ソウル市庁の横あたりからの撮影。左手に見える白い建物はソウル市議会、議事堂。光化門側の方から大音量の音声がながれてきて、その掛け声に併せてデモ参加者が声を上げたり、手を上げたりするのは本当に圧巻。
これだけの規模のデモを平和的に見ることができるというのは凄い事だと思う。
鐘閣の鐘路タワーが右手後方に見える。ここでも人人、人の海。デモ参加者が手に持っているのはろうそくに紙コップをつけたもの。紙コップは蝋受けになっている。これはだいたい1000W（ウォン）で売られていた。またＬＥＤタイプのものもありそれが2000～3000Wくらい。色の違いとか数タイプあるみたい。
中央右よりに遠目だが李舜臣像が見える。光化門広場入り口手前だが、ここから先は人混みがきつ過ぎて進むことができなかった。とにかく人が多い。しかも超高密度。デモの主催者発表１９０万人というのもあながち外れてはいないなと思える。
とにかく人が多かった。そしてただシュプレヒコールを上げているだけではなく、歌手によるライブがあったり、周辺に出店がでていたりと、参加者も怒りに身を任せるだけでなく、このデモに楽しんで参加している感があり、非常に良かったと思う。これだけ人がでているのに大きな衝突もなかったようだし。アラブの春のような感じじゃ身の危険を感じるが、韓国のデモはとても洗練されている感じを受けた。まあ、これらを背後で糸ひいてる人物がいるのであろうが。
おそらく１００万を超える規模のデモを目のあたりにする機会はこれを逃せばもう無いだろう。そういう意味ではとても貴重な体験をしたと思う。
そういえばデモ会場近くには多くの大型簡易トイレが設置されていた。日本の小型のタイプじゃなくて、一つが2～3畳ありそうな大型の簡易トイレで、色々と準備も大変だなと感じた。ただ、今回のデモの象徴となっている蝋燭は日本では絶対にできないだろう。安全上の問題から危ないと感じることが多かった。蝋燭の火を間違えて近くのセーター着てる人につけちゃったらどうするんだろうとか考えた。
韓国はそういうところは緩そうだな。
