2期12月1日
月日は早いもので、もう師走じゃ。
合戦相手は結局朝まで決定せず、乱数くじにより上杉家へと攻め込むことになった。
最近はこんな状態が続いており、もはや布告の仕組みは機能していないと思えるのう。
本日の朝方、殿に呼ばれ本丸に伺った折、新顔の鍛錬を指示頂いた。
「剣豪部隊に組み入れることになった細川藤孝じゃ。鍛錬はそちに任せるでな。」
とのお言葉に合わせて横の襖が開いたので見ると、精悍な顔つきの男が平伏しながらうやうやしくこう申すではないか。
「剣豪として名高き柳生殿からの鍛錬を受けられると聞き、
この私、喜びにてわが身震える思いにございます。
どうぞ宜しくお願い致します。」
ははっ!?
?殿、細川藤孝殿を斡旋頂いたのですか?!銅銭はいかほどだったのですか!?
ワシの無言の問いかけには殿は答えてくれなんだ。これは相当な大枚を叩いてしもうたな、と想像が付くものじゃ。
しかし、それ以外にもワシの頭に浮かんだ疑問がある。
確か細川藤孝殿と細川幽斎殿は同一人物では??
それにしては顔つきも違うし、ワシの勘違いなのかのう。
どうやらワシの勘違いだったようじゃの(ということにしておくかの)。
同時に部隊に組み込めるからの。
殿からの指令は防衛剣豪として育てろとのこと。
ワシの課す鍛錬は厳しいぞ。十分心するようにの。