鎮海塔 (韓国 昌原市)

(2017/11/04)

同じ昌原市のソーラータワーより車でおおよそ40~50分ほどの旧鎮海市街地内の帝皇山にある鎮海塔。それほど高い塔というわけではないが、小高い山の上にあるため市街地を一望できる好立地に位置している。

ガソリンスタンドの屋根みたいなところがケーブルカーの乗り場。

券売機でチケットを購入してケーブルカーに。1人3000wだったか。この日は土曜のお昼前だったが団体がいたので盛況だった。

ケーブルカーは2両編成で、搭乗人数はそれほど多く無さそう。団体がのるといっぱいになる。

このレールの上をゆっくりと上ってゆく。階段は急勾配なのでケーブルカーを使ったほうが何かと安全だろう。

塔は山の山頂付近に位置しているため、歩いてアクセスすると結構な重労働となるが、山の西側の麓からはケーブルカーがでているので、これに乗れば楽に塔の目の前までアクセスできる。お昼の休憩時間をのぞき、日中は短い間隔で往復しているので、利用しやすい。

塔の前に掲示された案内板。その後ろにはハートのマークが。韓国はこの片側がいびつなハートマークを本当に良く見る。

誰のだかわからない像。この塔の発祥からするに、海軍のお偉いさんなのだろうと推測。

塔の銘板。上の文字からミュージアム(鎮海博物館)が併設されているのがわかる。

1階のカフェ。ぜんざいやアイスクリームなどが提供されていた。

カフェで売られていたおみやげ物。右側の商品は最中で左側の商品はカステラ饅頭みたいなやつだった。

2階は博物館。規模は小さいが綺麗に展示されていた。この日は誰もいなかぅった。

塔の1階はカフェ、2階は鎮海の町を紹介する資料館になっている。

エレベーターフロアから屋外展望台へ。一応手押し式の自動ドアで区切られている。

手すりはそれほど高めではないが、そこから鎮海の町並みを一望できる。右奥に丸い広場が見えるが、この街は桜で有名らしく、桜の季節になるとこの広場の周辺に相当数な出店がでるようだ。

展望フロアは8階となっていて、エレベーターか階段でアクセスできる。3階も多目的展望台となっていたが、外に出ることができなかった。

展望台から東側の眺望。はるか向こうの山ごしにソーラータワーを見てとることができた。

展望台から北側の眺望。市街地を見下ろすことができる。高い建物が少ない。

展望台から西側の眺望。上ってきたケーブルカーはこの方角にある。街中に丸い広場があるが、桜の季節の祭りはここが中心地になるらしい。

塔から南西側の眺望。奥に見える山の向こう側は更に巨済島がある。

展望フロアの8階は屋外展望となっており、鎮海の町をぐるりと360度見渡すことができる。周囲に建物があり、その向こう側に山や海が見えるといる、展望としては非常に見晴らしの良い、気持ちい風景だった。
もともとこの帝皇山は日露戦争でロシアのバルチック艦隊撃破を記念して1929年に戦勝記念塔を日本が建てたらしいが、戦後の韓国独立の際にその戦勝塔が取り壊され、1967年に韓国海軍の軍艦を象徴するものとして建てられたそうだ。
船の帆柱の模様を塔は表現しているようで、高さが29mの9層構造となっている。1階のカフェ、2階の昌原市立鎮海博物館は2016年に増設されたものらしい。閉館は季節により19時~18時となっていて少し早め。休館日は毎週月曜日、及び元旦、旧正月、秋夕ということらしい。山にのぼるケーブルカーはもちろん有料だが、塔の観覧自体は無料で、展望台へも無料で上ることができた。
展望台から遠くをみやると、先に訪れたソーラータワーも山越しに見ることができた。

塔を入り口付近から見上げたところ。

鎮海塔