情人塔 (台湾 淡水)

台北から淡水線にのって終点の淡水までいき、そこからタクシーなどでフーロンホテルまでゆくとこの情人塔がある。別名ラヴァーズタワー。淡水の観光名所ということだが、ここから見ることの出来る漁人埠頭とか情人橋の方がどう見ても人が多い。人の少なさや塔のくたびれ具合を見るとそのうち閉鎖されてしまうのではという危惧が頭をよぎる。

この情人塔は展望フロアとなるキャビンが回転しながら上昇し、塔の上までゆくというアトラクション的な塔になっている。上昇から終了まで1回が6分ほどとなっていて、360度ゆっくりキャビンが回るので、中の椅子にすわってゆっくり外を見ていればよい。

平日200台湾ドル。休日は220台湾ドルのチケット。この時はチケット係員が運行のボタンも押していたので、カウンターに誰もいないタイミングがある。
螺旋階段のような通路をつたって建物の上へ。情人塔は建物の屋上に設置されているような形式になっている。行列対応のためにこのようならせん状にしたのかもしれないが、ここが行列で満杯になるというのはどうにも想像がつかない。

チケットカウンターでチケットを購入して中に進むのだが、運行はお昼休みなどを抜いて30分毎のようでタイミングをはずすと暫くまっていなければならない。

さびれた煙突のように見えるが、この心棒を軸に回転しながらキャビンが上昇してゆく。
待機中のキャビン
キャビンの中は芯を取り囲むようにぐるりと椅子がならんでいる。幅は狭いので上昇中などはここに座っているだけになるだろう。
天井にはファンが
背後の壁には空調機が取り付けられている。キャビンが360度ガラス張りなので夏場のキャビン内はかなりの暑さになるだろうから、空調機は必須であろう。

ゆっくり回りながら上昇して一番上でゆっくり回転してからまた下降してゆく。約6分の展望。時間が決まっているとせわしなくてゆっくり景色を眺めることができない性分なので、あわただしく時間が過ぎてしまったような印象だ。

手前の建物がフーロンホテル。奥に漁人埠頭と情人橋が見える。
もう少し高角度から見た様子。橋に人が多数いることがわかる。こちらの塔のほうはキャビン内に数名。かなりの差だ。
奥に見える海のあたりが沙崙ビーチ。この日は荒れ模様で波も高そうだった。このあたり一帯は近未来的な変わった建物が多い。
中央のウネウネうねったような建物は一森原オーシャンホライズンとかいう超高級マンションらしい。
淡水駅側を望んだところ。淡水線の終着である街だが、ビルも多く侮れない。
淡水河を挟んで反対岸をみると工業地帯が広がっている。背後に台湾港という巨大な港があり、ここが台北の海の玄関口になっている。

ここはフーロンホテルの隣接施設なので、淡水線で台北に戻る場合はフーロンホテルでタクシーを呼んでもらえばよいので、立地は僻地にあるのだが、アクセスしやすく、帰りも容易いという意味では訪れるのに難度の低い場所ではある。

情人塔