(2018/02/11)
ソウル特別市のすぐ隣に河南市というソウルのベッドタウンがある。ここにはスターフィールド河南という巨大なショッピングモール(日本で言うと越谷レークタウンみたいなものか)があるが、その敷地のすぐ横に建つ、入場料無料のタワーだ。ゴミ処理施設が横にあり、このタワーはその煙突も兼ねている。この煙突兼用タイプは韓国にはとても多い。
ソウルから河南市へは電車ではいけない。タクシーを使うか、長距離バスの利用となる。ただ、となりの市なので、韓国のタクシー代が安いのもあり、タクシー代はそれほどかからないし、バスで行っても蚕室駅から4~50分くらいで着くのでアクセスにはそれほど苦労しないだろう。
蚕室駅からだと、10番出口を出て、すぐのところに河南市へのバス停があるので、それを利用するとよい。見落としそうになるが、上の写真の9302バスを待つ。バスはスターフィールド河南の横までつけてくれる。タワーはその横の敷地なのでこのバスを今回は利用した。
河南市は大型のマンションが立ち並ぶベットタウンだが、高層の建物は少ないため、ユニオンタワーが遠くからでも一際目立つ。
建物はリサイクルセンターと地続きとなっているが、タワーの前の公園にはプールがあったりと、ゴミ処理施設ということを感じさせない。臭いも特にないので言われなければわからないだろう。タワーの頭頂部から煙がたちのぼっており、タワーが煙突を兼ねていることが判る。
タワーの後ろ側の公園は夏場は親水公園として利用ができるようだ。この寒々しい空の下だとただの公園にみえるのだが。しかし、よく見てみると遊具の周囲はなだらかなスロープになっていて、ここに水が薄くだが溜まることが分かる。
タワーの正面は駐車場となっていて、正面から入ると1階部分は広いロビーとなっている。このタワーは入場に費用がかからないため入場ゲートがなく、エレベーターでそのまま展望デッキに向かうことができる。
エレベータで上がれるフロアは2階分。上の展望フロアと下の展望フロア。どちらもそれほど違いはないが、下の展望フロアには透過床がある。無料の展望台は窓ガラスの清掃がちょっと残念なところがあるが、ここもそれほど綺麗というわけではなかった。ただ、やはり無料ということで大勢ではないにしてもそこそこ訪れる人はいるようだ。また、私たち以外の日本人もこの日は訪れていて、こんな場所にとちょっと驚いた。
フロアはエレベーター横の階段スペース(スターフィールド河南側)を除き周囲が見渡せる。窓は大きく開けているので遠くまでの景色を楽しむことができる。この日はあいにくの曇りであった。
周囲を見渡すと、遠くはロッテワールドタワーも見ることができる。周囲に高い建物がないので開けた視界を楽しむことができるのも特徴だ。