Emart Traders に行ってみる

(2017/11/04)

倉庫型店舗として世界各地に店舗を伸ばしているコストコ。そのコストコを韓国の大手スーパーEmartが研究して展開をしているのが「Emart Traders」(以後Traders)だ。

ビックなカート、大容量のパッケージ、広大な店舗フロア、ボリュームの食事を出すイートイン施設と徹底的にコストコを意識した店舗作りになっている。コストコの場合は入店に会員登録が必要だが、こちらのTradersでは会員登録は必要ないので、旅行客でも気にせず入れるというのは嬉しい。
ただ、この広いフロアを有する倉庫型店舗のため、観光客が気軽に訪れる立地にあるとはいい難いのが難点で、釜山なら西面店が比較的立地がよいのだが、それでもタクシーで訪れてタクシーで帰るといったアクセスになってしまうだろう。西面の地下鉄駅からなんだかんだで1キロくらい離れている。

「Emart Traders 西面店」

私はレンタカーをこの日借りていたので、レンタカーでアクセス。訪れた店舗は「Emart Traders 梁山店」。山間にある店舗で観光客はまず来ないだろうというローカルな立地の店舗だ。

「Emart Traders 梁山店」

梁山市の中心市街地ではなくてなぜか釜山と蔚山の中間地点あたりにあり、都市間バスでも鉄道でもアクセスが困難な場所だ。なぜこんな立地に?当然というか、まわりに観光客らしき外国人はまったく見当たらなかった。

店舗の2階、屋上が駐車場となっていて、相当数の車を収容できるような作りになっていた。

大きいカートをひきながら店内へ。見た雰囲気は確かにコストコのそれに似ている、というかまるでコストコそのものだ。

パッケージの大きい商品、そして高く設置された棚に大量に積まれる商品、そして大きいカートを押しても余裕のある広い通路。まるでデジャブ!

家電ももちろん扱っている。コストコだとハイアールとかの色気の無いメイドインチャイナが多いがさすがに韓国だけありLGとかの韓国メーカーの製品が多かった。

アパレルやタオルなどの生活用品ももちろん販売。

うず高く積み上げられた商品たち。パレットはTradersのショップカラーである緑色のプラスチックパレットで統一されていた。

飲物も積み上げられている。韓国は水道水は飲料に適していない国なのでデカイボトルで水を買ってゆく人が多い。

ノンシムの辛ラーメン。正直インスタントは日本製品の方が断然上だと思っているが韓国もずいぶんインスタント麺はラインナップが豊富だ。しかし辛い商品が多いぞ。

コストコといえばホテルブレッドというくらいだが(勝手に言ってみた)、Tradersでもパンは人気らしく、ずら~っと棚にいくつの種類ものパンが並べられていた。

これは酷い!、キューピーってどこの国のメーカーだw?キューピードしッツング!!外人から見ると片仮名の「レ」と平仮名の「し」の区別はつかないか。あと片仮名の「ツ」と「シ」も難しいのかな。とはいえ日本企業でしょうな、キューピーさん。

値段設定はスーパーよりも価格的に安いものもあれば比較すると高いものもあるというのはコストコと同じようだ。コストコも必ずしも大容量だから安いってわけではないしね。ただ、セールとなっている商品は確かに市井のスーパーと比べると重量あたりでは安く設定されているものが多かった。ただ、観光客だとこれだけの大パッケージは持って帰るのが大変になってしまう。コチュジャンで2.5キロのタッパとか、日本まで持って帰るのはえげつないな。

入れるケースはあきらかにTradersの方がコストコよりも凝っている。

アイスクリームは自分ではコストコに軍配。Tradersの方が牛乳の風味が強く感じる。量もコストコのほうが多いかな?コストコは契約はペプシだが、こちらはコカコーラなのね。

フロート類2000w、ソフトクリーム2000w、ホットドック(ソーダ付)3000wなどなど。パイ器のシチューみたいなのもあった。Tredersのイートインのいいところは水があり、採り皿と食器も用意されているところだ。

コストコとは単純に比較できないのがこのホットドック。こちらはチリビーンホットドック。パン生地もしっかりしている。コストコのホットドックみたくパンがソーセージのゆで汁で湿っているといったこともない。

さて、イートインだが、これもコストコをよく研究(真似?)しているなという感じだった。安くて飲み放題のドリンク、ホットドック(Tradersではチリドックだ)、アイスクリームにピザと、商品ラインナップが真っ向から勝負という感じだ。